投稿日時 2025-05-14 20:39:50 投稿者 ![]() α このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
【魔術大演算:対幻影の亡国姫《リュミエール》戦】 《筆写神経・演算展開式:第零階式──記述・改編・願い書き換え》 これは、星が…砕けて舞い散ったあの夜の記憶。 その中心で、リオは静かに立っていた。 風が、魔素が、空間情報が── 彼の周囲を螺旋に巡り、言葉の断片となって震えている。 「リュミエール……あんたの世界は、閉じたままなんだな。だけど……それでも。俺が書き換えてやるよ。 “過去じゃなく、未来を掴む魔法”を──!」 アレクトへと覚悟を告げたリオが筆を疾らせます。 ⸻ 《魔術大演算・第一階層起動》 杖が輝く。筆先のようなその杖“ペンネーム・オルス”が、 空間の座標に**“文脈構文”**を走らせる。 ▸魔術術式:構文素生成中…… ▸対象:幻想生成結界《ループ・メモリア》 ▸構文形式:因果再構成型・特異点解除式 ▸書換条件:記録“過去”→記録“選択肢” リオの視界には、文字が世界を埋め尽くすように浮かび上がっていた。 ⸻ 《第二階層:願いの軌跡(ウィッシュトレース)》 「記録は、ただの記録だろ…… だけど、願いが、そこに宿ってんなら。 それはもう“過去”じゃないんだよ!」 リオは空中に指を走らせる。 言葉で。文字で。 彼の“魔法”は、世界そのものに“手紙”を書いていく。 ──Re:コード(再記録)起動── 杖から放たれた無数の記録光が、リュミエールの幻想空間を縫い直していく。 空が歪み、結界が震える。 《幻想固定式が崩壊を開始》 《時間逆流が解除──再生ループ停止》 ⸻ 《第三階層:最終構文展開──「未来記述」》 「俺は、あんたの閉じた夢を壊すくらいの、魔法は使えるっっ!」 空間に巨大な“文字列”が刻まれる。 書庫と接続したリオが繰り出す、筆写神経の極地。 【Rewrite Authority】 →《Memory: “王女の永遠”》→《Override: “未来を許す”》 →適合コード:Ω-0000-∞ →実行命令:記録書換【WILL】 ⸻ 杖が放つ閃光が、亡国姫の結界を貫いた。 それは攻撃ではなかった。 記録の改編。 記憶の“赦し”。 “永遠に繰り返す哀しみ”を、“誰かに託す勇気”へと書き換える── ⸻ リュミエール:「……ああ……これは……“希望”?」 彼女は静かに涙を流した。 かつて手にできなかった“未来”を、 彼の言葉が、手紙が、魔法が──リュミエールへと、初めて届いた。 ⸻ 【魔術大演算・記録終了】 リオの“魔法”は、ただの術ではない。 それは「物語を書き直す力」だった。 そしてそれこそが── 記録世界がずっと待ち続けていた、“新たな綴り手”の証明だった。 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 ![]() |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |